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 過去に刺さったトゲ

ちょっと古い話になるけど、8月にスカパー!の日本映画専門chで、”スペクトルマン”の再放送をやっていました。そこでン十年振りに、48〜49話を観ました。
ご存知の方もおられると思いますが、この2話は”アルジャーノンに花束を”をモチーフ(インスパイアwともいう)にした話で、シリーズ内でも有名な訳ですが、実はこの話にはもう一つの側面があります。ピープロの面目躍如な、悪趣味面が前面に押し出された話でもあります。それが、ボクが長い事この話を観なかった原因でもあるのですが。そう、48話に出てくる犬怪獣(またはボビー)は怪獣化した際に、生の肉、その中でも特に人間の脳を好んで食べるというキャラクターになっています。この話を初めて観たときボクは幼稚園位だったと思います。特に他の回と同じように何の気なしにボーっと観ていました。物語も佳境に入り、巨大化して病院を破壊し暴れるボビー(でもこの次の週では普通に営業してるし崩れた形跡もないのだけど)。おもむろに逃げる看護士の一人を掴み、そのまま頭から丸かぶり。次のカットで、見上げる怪獣Gメンの前に投げ捨てられる、切り口も鮮やかに真っ赤な首のナイ看護士の死体。恐らくボクが初めて体験したTVの中の残虐シーンでした。これと”吸血鬼ゴケミドロ”の頭がパックリ割れるシーンは幼少期のトラウマ2作品として、長らく観る事ができなくなりました。
当然続編である49話は観ませんでした。それを今回やっと観ました。件のシーンは今見るとコントレベルのちゃちさでした。まあもっとエゲツナイ映像がいくらでも観れる今となってはそんなものでしょう。で49話も通りがかりの女性が襲われるのですが、今回は血だまりこそエスカレートしているものの、切り口は映していないため、48話よりソフトな感じでした。まあ、当時観ていたら違う感想かもしれませんが、それを体験するのはもはや不可能ですからネ。
ところでそれよりもなによりも、今見てやたら気になるのは、怪獣Gメンの女性隊員。これらの無惨な死体を見ても平然且つ冷静な態度。カワイゲがねぇー!あんた、前の職業はいったい何だったんだよ。ちなみに今見る天才怪獣ノーマンは、その表情が増田ジゴロウそっくりでした。

スペクトルマン  スペクトルマン カスタム・コンポジット・ボックス [DVD]
48話”ボビーよ怪獣になるな”
49話”悲しき天才怪獣ノーマン”